公開講演会-2010年(平成22年)
2010年に行われた講演会です。肩書は開催当時のものです。
◎2010年の連続公開講演会「現代科学の焦点――生命・脳・心」(全4回)が終了しました。
講演会の《開催趣旨》
「従来、 ≪不可思議≫とされてきた「生命」や「脳」や「心」が、近年徐々に、文字通り≪思議できる≫対象に変わりつつある。しかも、それらが物質に還元されるとい うやり方ではなく、むしろあるがままの観察を基盤として連合化するという方法においてである。それを可能にしてきたのが脳科学や生命科学の発展であること はいうまでもないが、われわれの「生命」や「脳」や「心」はそうした方法が得意であり、親しみ深いのかもしれない。この思考パターンは仏教の「空」や「縁 起」の思想に通じるところがあるだろう。
とはいっても、まだまだ不可思議な部分は次から次へと発見され、「知の探求」は止まるところを知らない。今回の連続講演会は「生命」や「脳」や「心」 がどのように思議されるようになっているのか、またどのような不可思議な問題が今も出現してきているのかをクローズアップするために企画されたものである」
連続公開講演会
特別公開講演会
公開講演会
「心の危機はどこから来たか?――どう打開するか」
◆講師:山中康裕氏(京都大学名誉教授)
◆開催日:2010年2月6日
◆会場:エル・おおさか(大阪・中央区)
講演内容は「東洋学術研究」2010年第2号に掲載